北海道教育大学附属函館中学校2年生のみなさんが「職業学習」のため来校しました
8月5日(水)、北海道教育大学附属函館中学校2年生の4名のみなさんが来校しました。「職業学習」として、ロシアの文化や国際交流のあり方に関わる専門家へのインタビューということで、本校イリイン校長とデルカーチ副校長がみなさんの質問に対して、以下のようにお答えしました。
ロシアは面積では日本の45倍、だが人口はほぼ同じ。自分達が生まれ育ったロシア(当時はソ連)には151の民族が暮らしている。生まれた時から様々な民族と共に暮らしてきた。日本での生活は20年以上になるが、それ以前に大学(ウラジオストクにある極東連邦総合大学)で5年間日本語や日本について専門的に学び、研修などで日本人と接する機会があった。そのため、日本人と関わる際に文化の違いから支障が起こったことはない。むしろ、自分では日本人のことがわかっているつもりでいたのに、自分の予測に反する行動をされてびっくりしたことはある。
ロシア人も日本人と同じ農耕民族。似たところが多い。だが、ロシア極東・シベリアに暮らす人たちは、探検家や狩猟家の血を引くためチャレンジ精神が強い。自分はシベリアのイルクーツク出身なので、中西部のロシア人に接して、真のロシア・ロシア人というものを感じることがある。日本でも北海道の人が関西に行って日本文化を感じる、カルチャーショックを味わう、といったことがあるのでは?
ロシアという国は、中国をはじめ、長い国境線で様々な国々と国境を接している。隣人と理解し合う関係が重要。今、こうしてみなさんと一緒にいること自体が国際交流。
生徒のみなさんは終始熱心に耳を傾け、深くうなずいていました。
そして最後は、ロシア文字のアルファベット表を見ながら、「私の名前は○○です」というカードの○○の部分に、自分の名前をロシア文字で書き入れ、終了となりました。
約1時間の訪問となりましたが、またの来校をお待ちしています。