第18回ロシアまつりが終了しました
2月11日(木・祝)、「第18回はこだてロシアまつり」が行われました。冬に実施する本校のロシアまつりも今年で3回目を迎えました。 当日は、今年のテーマである「春の祭典」にふさわしい、陽の光あふれる1日でした。市民のみなさまにご来場いただき、無事に終了することができました。ご報告とともに、このまつりを様々な形で支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます。
まずは、観客の皆さまのための出迎え歌が始まり、ロシア地域学科3年の吉田実行委員長(自治会会長)の開会宣言があり、「マースレニッツァ」という、冬を追い出し春を祝う、ロシア伝統の行事が始まりました。
筋書きは、冬の使者である鬼たちが、高さも幅も2メートルもある巨大なワラ人形の冬の女神「モレーナ」を担ぎ出します。鬼たちは、冬がまだまだ続くよう、「冬の女神」を守り、簡単には「春」を迎え入れまいと、あれこれ難題をふっかけます。
しかし、ついに太陽と春の神「ヤリロ」が登場。「ヤリロ」は鬼たちを箒で追い払い、一方鬼たちは、「冬の女神モレーナ」を守るために春の神「ヤリロ」や観客に向かって雪玉を投げつけます。春と冬の攻防戦です。
春の神「ヤリロ」は、「今年は歌があるのかな、ないのかな?」、と尋ねます。すぐには願いがかないませんが、3度目のお願いでようやく「コール八幡坂」(本校合唱サークル)が登場。堂々と歌を歌い、ここに春の勝利が決定しました。
冬との別れは、「モレーナ」の胴体に貼られていた「冬」の横に「糸」の字が書き加えられ、「終」りです。ついに「モレーナ」に火がつけられ、みるみるうちにワラが燃えてしまいました。さあ、これでいよいよ「春」の到来です。
この間、既に屋内の会場では、ロシアカフェのチケットを買うため長い列ができていました。今年は三種のきのこや押し麦が入った具だくさんの「きのこスープ」が人気でした。これに恒例のブリヌィ(ロシア風クレープ)とピロシキを加えました。ブリヌイは太陽の象徴で、マースレニッツアに欠かせぬ料理です。今年もスモークサーモンとイクラ、そしてカッテージチーズとレーズンの2種類が用意されました。中に包み込む「トボロク(ロシア風カッテージチーズ)」は、本校タチヤナ先生のお手製で、本場ロシアの味です。ファンの多いピロシキも、肉・りんご共に好評でした。
キオスクコーナーでは、今年もチェブラーシカグッズやマトリョーシカ、ポストカードやロシア民芸品を販売しました。一番人気は、ロシア製のボルシチスープの素でした。人気が高く、一人一袋に限定させていただきましたが、すぐに売り切れてしまうほどでした。
さて、恒例のステージプログラムでは、ロシアカラオケ、そして「コール八幡坂」が、「キツツキ」、「眉」、「ボルガ川は流れる」、「熊たちの歌」、「大きな秘密」の5曲を歌いました。
本校イリイン・ロマン先生による「はじめてのロシア語教室」は、今年も30分のクラスを2回行いました。参加された計20名のみなさんには満足いただけたことと思います。
体験コーナーでは、民族衣装試着体験、そして学生が作成した展示パネルを見て、学びながら解答していただくロシアクイズに多くの方が挑戦されました。
ロシアまつりの最後を飾るのは、昨年と同じく学生発表でした。日本たばこ産業株式会社(JT)からの提供により、夏季休暇短期インターンシップ(サンクトペテルブルク・モスクワ)に参加した学生と北方四島交流訪問事業(国後島)に参加した学生の2名が、現地での体験や感想を自作の展示パネルと多数の画像をお見せしながら発表しました。
今年、新しく登場したのが、ロシアで人気の高い「スポーツ」、チェスのプログラムです。イリイン校長による初心者向けのチェス講座は、なかなかの評判でした。
当日は、学生・教職員だけでなく、3人の卒業生が応援にかけつけてくれました。おそろいのTシャツを着用し、力を合わせてがんばりました。
本校のロシアまつりは、市民のみなさまに広くロシアを知っていただく機会でもあります。今年初めて来場いただいた方も多かったようですが、ここにご来場いただきました方々に感謝申し上げるとともに、次回もまた、常連の、そして新規のお客様にご来場いただけるよう、新たなプログラムを盛り込もうと学生たちは今から考えています。
どうぞご期待ください。