新入生を迎えて・平成28年度入学式
4月7日(木)、入学式が執り行われました。今年は、北海道・東北、首都圏、北陸中部、関西地方から、計13名の新入生を迎えました。
はじめに、ロシアの伝統儀式「フレップ・ソリ(パンと塩)」で新入生は歓迎を受けました。イリイナ・タチヤーナ准教授がロシアの民族衣装に身を包み、塩を添えた大きなパンを差し出すと、ロシア語科 沼田直樹さんとロシア地域学科 山之内アナスタシアさんが大きなパンをちぎり、塩をつけて口にしました。
続いてイリイン・セルゲイ校長から入学許可証が、ロシア語科 岩下結夏さんとロシア地域学科 佐藤和樹さんに授与されました。
「知識へのキー」授与では、イリイン校長が「これは知識への扉を開ける鍵のことです。これからロシア語を学ぶみなさんは、今に私よりもロシア語が上手に話すことができるようになるでしょう。」と激励し、ロシア地域学科 松井真音さんに“КЛЮЧ К ЗНАНИЯМ(知識へのキー)”と書かれた大きな鍵を手渡しました。
誓いの言葉では、新入生を代表し、ロシア地域学科 清水千夏さんが、「ロシアという国について、まだまだ知らないことがたくさんありますが、言語だけでなく、文化、歴史などを学んでいきます。異国情緒あふれる函館で、ロシアについて学び、理解を深め、卒業した暁には、国際社会で通用する人材として、様々な場面において活躍していけるよう、今後の大学生活を送りたいと思います」と、強い決意を述べました。
学校長式辞でイリイン校長は、「函館校は22年目を迎え、200人以上の卒業生がいろいろな分野で活躍しています。200人であっても、それは今後の日ロ交流の発展にとっては大海の一滴のようなものです。皆さんが函館校を卒業する時には、仕事がたくさんあって、両国間の善隣関係の発展に大きな貢献をすると思っております。学校の勉強は難しくて、面白いです。遊ぶ時間があまりありませんが、毎年おこなわれるロシアまつりなどを楽しむ機会がたくさんあり、この学校ですばらしいロシア文化、文学、ロシア語の知識を得て、ロシアのことが好きになると確信しております。」と新入生を激励しました。
また、来賓として函館市中林重雄副市長と在札幌ロシア連邦総領事館函館事務所のウスチノフ・イーゴリ所長から祝辞を頂戴しました。
新入生は翌日にオリエンテーションで授業や学生生活についての説明を受け、自治会主催の在校生との対面式も行われました。
そして今日からいよいよ授業が始まりました。真新しい教科書を手に、ロシア語という新たな言語に取り組んでいくことになります。
これからの2年間、あるいは4年間、ロシアのスペシャリストを目指し、ロシア語、ロシアの歴史地理、民族学、文学などと、ロシア全般について学ぶことになります。本学ウラジオストクへの留学やロシアの分校というこの大学ならではの行事を体験し、さらには課外活動にも積極的にも挑戦し、日ロの懸け橋として、また世界で活躍する人材として巣立っていくことを期待しています。