お知らせ

旅立ちの春、卒業式

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 3月17日(土)、平成29年度卒業証書授与式が執り行われました。多くのご来賓や教職員、在校生に祝福され、ロシア語科第23期生3名とロシア地域学科第21期生8名の計11名が函館校を旅立っていきました。
 イリイン・セルゲイ校長は式辞の中で、「卒業生は、世界で一番難しい言語と言われているロシア語を学び、ロシア文化や歴史、経済などを勉強し、ロシアまつりなど楽しい行事に参加し、今では家族のようになりました。今年で240人が卒業しましたが、まだまだ少ないです。これからはロシアが一番近い外国になるでしょう。函館校のことを忘れず、時々は帰ってきてください。私たちも皆さんのことを忘れません。」と卒業生にはなむけの言葉を述べました。
 今年は5年振りに通常とは異なる「赤い卒業証書」が授与されました。これはロシアの大学で特に成績優秀な者に贈られる特別の卒業証書で、今年授与された金子智昭さんは、1994年に函館校が開校して以来4人目の授与者となりました。
 来賓挨拶では、函館市長の祝辞を佐藤任・企画部次長が代読、在札幌ロシア連邦総領事館函館事務所長のソコロフ・ボリス領事と本校同窓会 小柏哲史会長からも祝福の言葉を頂戴しました。小柏同窓会長からは、「日ロ関係が進む中、今年は「ロシアにおける日本年」、「日本におけるロシア年」と、両国を知り合う記念の年でもあり、様々な分野での発展が期待される。函館校でロシア人の先生から学び、ここで得た専門知識、そして留学経験は必ず役立つはず。様々な道に進んでいくことになっても、これからの人生において、函館校で学んだことは大きな糧となることだろう。同窓生で助け合い、素晴らしい人生になることを祈念します。」と、先輩らしいすばらしい祝辞をいただきました。
 送辞では在校生を代表し、ロシア地域学科2年の山之内アナスタシアさんが日本語で、ロシア地域学科3年の齋藤航さんはロシア語により、ロシアまつり、言語まつりАБВГ-Day(アー・ベー・ヴェー・ゲー・デイ)、アカデミックリンクなどの行事、そして日々の授業などで卒業生が活躍する姿は自分たち在校生の見本となったこと、また卒業生にとって函館校での日々、留学体験は貴重な経験となったはずであり、これらを糧に社会に出てからも更なる活躍を期待しています。卒業生の皆さんには様々な場面で助けられることが多く、共に学んだ日々を思い出すと名残惜しく寂しい思いです、と感謝の気持ちを込めながら、今後の活躍を祈念しました。
 答辞では、卒業生を代表し、ロシア地域学科の權田和希さんが日本語で、ロシア地域学科 奥山茜さんがロシア語で、「日本全国各地から集まった個性豊かな学友と勉学に励む日々がとても刺激的で、学友と共に勉学に励んできた日々は様々な行事に取り組んだ思い出が蘇ってくる」。学生生活での一番の思い出はウラジオストク本学への留学で、この経験が自信へとつながった。JT海外インターンシップも日々の学習成果を実践する貴重な機会となった。ロシア語やロシアという国、そして歴史や文化を知る楽しみを教えていただいた先生方に感謝し、ロシア語話者と交流する楽しみを知り、学友と共に日々勉学に励むことができたことを思い返し、最後は関係者への感謝の気持ちで結ばれました。
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左:イリイン校長からロシア地域学科 金子 智昭さんに「赤い卒業証書」を授与

ロシアで成績優秀者に送られる
本年度、成績優秀者として学生に贈られた特別賞受賞者は以下のとおりです。
 平成29年度特別賞受賞者 
 「学長賞」                 ロシア地域学科  金子 智昭
ロシア地域学科  山本実里奈
 「函館市長賞」              ロシア地域学科  奥山  茜
 「北専各連理事長賞」           ロシア地域学科  山本実里奈
 「ロシア語成績優秀者賞」         ロシア地域学科  金子 智昭
 「英語成績優秀者賞」           ロシア地域学科  權田 和希
 「学生活動賞」              ロシア地域学科  奥山  茜
 「努力賞」                ロシア地域学科  高橋  由

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 卒業式終了後には、学生自治会主催の卒業パーティーが催されました。自治会副会長の挨拶に続き、校長の挨拶があり、まず最初に合唱サークル「コール八幡坂」がロシアまつりなどで歌った思い出深い曲を歌いました。
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 次に、在校生が準備した、学生生活やウラジオストク留学の様子をまとめたスライドショーが披露され、4年あるいは2年間の学生生活を全員で振り返りました。
 函館校の伝統儀式である、教授陣による恒例の「新社会人イニシエーション」の部では、これからの社会人生活の厳しさを象徴するわさび入りのおにぎりを食べ、先生から手渡される癒しの水を飲み、新社会人のメダルを首にかけてもらった後、大きな本でお尻を叩かれ学校を追い出される、という手荒い儀式が行われました。ここには、困難な状況を救ってくれるのはいつも知性である、まだまだ勉強を続けなさい、というありがたい教えがそこには込められています。今年のおにぎりは、例年になく大きく、一口で一気に食べ切ろうとする卒業生もいれば、一口ずつ慎重に頬張る卒業生もいました。11人の卒業生のそれぞれの個性がよく表れており、会場を楽しませてくれました。
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 その後は、教職員全員から卒業生に、それぞれの思い出や祝福のメッセージが語られ、最後に2年間、あるいは4年間の学生生活を卒業後も振り返ることができるようにとの思いから、在学中の写真や在校生教職員全員のメッセージを集め、在校生全員が心を込めて手作りした卒業アルバム、そして花束が贈られ、学生全員で写真撮影をしました。
 心のこもったお祝いの会は、今年は2時間以上に及び、終了となりました。
 卒業生は、それぞれの道を歩んでいきます。この学校で過ごした日々が、みなさんのその後の人生を支え、糧となるよう祈ります。そしてまた、成長した姿を見せに、いつでも函館校に遊びに来てください。

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