新入生を迎えて・平成30年度入学式
4月9日(金)、入学式が執り行われました。今年は、市内・道内、東北、首都圏、そして関西・中国地方から、計20名の新入生を迎えました。
はじめに、ロシアの民族衣装に身を包んだイリイナ・タチヤーナ准教授から、ロシアの伝統儀式「フレップ・ソリ(パンと塩)」で新入生は歓迎を受けました。塩を添えた大きなパンが差し出されると、新入生を代表し、ロシア語科 大高真央さんとロシア地域学科 竹中美紀さんが、大きなパンをちぎり、塩をつけて口にしました。
続いてイリイン・セルゲイ校長から入学許可証が、ロシア語科を代表して大場圭吾さんとロシア地域学科を代表して麻生いづみさんに授与されました。
次に「知識へのキー」の授与ですが、これには学問の扉を自分で開ける、という意味が込められています。イリイン校長からロシア地域学科 関口颯さんに、ロシア語で“КЛЮЧ К ЗНАНИЯМ(知識へのキー)“と書かれた大きな鍵を手渡しました。
「誓いの言葉」では、函館市内の高等学校を卒業したロシア地域学科 小池凜さんが新入生を代表し、「函館校で学ぶ中で「近くて遠い国」だったロシアの新たな一面を見つけていきたい。そして語学だけでなく、歴史や経済、文化など、ロシアに対する、あらゆる面で理解を深め、高校までの受け身の勉強ではなく、積極的に学んでいきます。」と、強い決意を述べました。
学校長式辞でイリイン校長は、「函館校は24年目を迎え、200人以上の卒業生がいろいろな分野で活躍しています。この学校では遊ぶ時間はありませんが、「はこだてロシアまつり」、「マースレニッツア」といった学校行事を楽しむことになるでしょう。ロシアに関する知識を得て、ロシアの事が好きになると確信しています。面白い学生生活を楽しむことになると思いますので、これから毎日頑張りましょう」と、不安と期待を抱える新入生にエールを送りました。
また、来賓として函館市中林重雄副市長らから祝辞を頂戴しました。
今年はウラジオストク本学から、パノヴァ・ヴィクトリア副学長も参列しました。
翌日のオリエンテーションでは、新入生は授業や学生生活についての説明を受け、自治会主催の在校生との対面式が行われました。
そして11日は開校記念日で休校となり、授業は12日木曜日から始まりました。地元から離れ、初めて一人暮らしをする学生がほとんどです。これからの2年間、あるいは4年間、ロシア語はもとより、ロシアの歴史・地理、民族学、文学や文化などの授業を通して様々な知識を吸収し、また学内外でのロシア交流プログラムなどにも積極的に参加し、卒業時には「ロシアのスペシャリスト」となることを期待しています。