函館税関とコンテナヤードを見学しました
11月22日(木)、1年生を対象に開講している『ゼミナール貿易実務』の授業の一環で、財務省 函館税関と函館港 港町ふ頭コンテナヤードを見学しました。
はじめに訪れた函館税関では、直接広報広聴官の杉本さんから、ビデオを見て、税関の役割や業務について説明していただきました。税関は国家の関所として、税金を取り扱うことと密輸の取り締まりを行っています。
密輸の取り締まりでは、不正薬物と金の密輸入について話題になりました。不正薬物は国内で生産していないので、全て海外からの密輸になります。国内に出回ると警察によるg単位での摘発になるため、水際でいかにまとめて取り締まるかが重要だということ、また金の密輸入とは無税で買った金を国内に持ち込み、本来は税関で納めなければならない消費税分を利益にする犯罪が増えてきていることを教えていただきました。 私たちの生活に一番身近なものは、海外旅行をした際、空港で行われる旅具の通関です。貨物の輸出入に比べ、簡単な取扱いですが、銃や薬物など違法な物品の密輸を取り締まる監視業務と、一定額に達した土産物に課される税の徴収業務を併せて実施しています。
実際に押収された物品のレプリカ等が展示されている部屋では、一目見ただけでは分からないコピー商品を見て、間違えて買ってしまいそうだと学生たちは真剣な表情でした。
次に見学したのは、函館港 港町ふ頭コンテナヤードです。道南唯一の国際コンテナターミナルであり、卒業生で株式会社函館国際貿易センターにお勤めの小柏哲史さんのご協力により、見学することができました。
輸出入に使用されるコンテナは、用途によって大きさも数種あります。その中で、温度管理のできるコンテナがたまたま作動中で、マイナス25度に保たれているところを見ることができ、学生は興味津々で表示を見つめていました。
コンテナは、他の港では5段までクレーンで積み上げますが、函館は安全面を考慮して、3段までしか積み上げません。
事前に授業では貨物の海上輸送、航空輸送の手続きや税関で行う通関業務や税関申告などを学習していましたが、その現場を見たり、直接職員の方から話を聞くことができ、理解が深まったと思います。将来の一つの選択肢としてこのような方向性もあるのだと分かる、貴重な機会にもなりました。