学生生活を振り返って
私にとってロシアという国は、入学当初のまわりの人達と同様に広くて寒い国、というイメージでした。しかし学生生活を始めてみて、また、私にとって初めてのロシアであるユジノサハリンスク、留学先のウラジオストクなどを訪れてみて、一つの枠にとらわれない様々なロシアを発見できたと思います。そのうえ、これでも一部だというのがまた驚きであり、まだまだ自分達の知らないロシアがたくさんあるのだなと感じました。
「言語」というものは様々なものとリンクしています。私は、アンドレイ・イワーノヴィチ教授の「民族(文化)を表すのは言語である」という言葉がとても印象に残っています。それを更に色濃くしたのは留学先での経験でした。
留学先のウラジオストクは、極東地域にあるため、町にはロシア人以外にタジキスタン人、ウズベキスタン人、カザフスタン人、韓国人、中国人、北朝鮮人がいました。普段日常的に日本語に囲まれていた私はとても驚かされました。顔は全くロシア人じゃないのにロシア語を話し、ロシアで育った人や、その逆の人、どこか似ているけど全く違う言語が行く先々で飛び交っていて、すごく刺激的でした。
ロシア語は英語より難しいと言われますが、私はロシア語との相性は良くて、発音で困ったり、理解に苦しむ、ということはありませんでしたが、それはきっとネイティブのロシア人の先生に教えてもらえたからでしょう。昔は英語ならわかる言葉が、ロシア語ならわかる、といった状態です。
卓球をしたり、ジョークで笑ったりとすごく楽しかった思い出が詰まった学び舎を去るのはさびしいですが、今後の先輩、後輩、そして友人たちの活躍を期待しています。
3年間ありがとうございました。