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ロシア正教会イノケンティイ主教による特別講義を開講

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  9月26日(金)、本学 極東連邦総合大学の宗教学科准教授でもある、歴史学・神学準博士のイノケンティイ主教が来校し、「世界美術におけるロシアイコンの位置づけ」という題で特別講義を開講してくださいました。

  まずイコンとは何かという話があり、その後スライドに実際のイコンを映しての説明がありました。

  イコンとは正教会で用いられるものであり、聖書における重要出来事や教会史上の出来事などを描いた宗教画です。

 イコンには、宗教の内容を伝えるという教育的機能、教会を美しく飾るという美術的機能、そして礼拝などに使用する儀式的機能という大きく分けて3つの機能があります。

  そのため、作成するマニュアルもありますし、飾るときのルールもあります。

 イコンは物理的なものを写実的に描くのではなく、神秘的な世界を表現するものであり、聖なるものの現実性を示すものだそうです。

  このほか、違いを見るために聖書の同じ場面を題材にした一般的な絵画もスライドに映し出され、学生たちは画面に食い入るように見ていました。

  講義を受けた学生からは「イコンの配色のルールが面白かった。色それぞれに意味があると知って、留学に行った時の楽しみがまたできた。」「自分と宗教が違うので、今まで興味がなかったが興味が湧いた。すべてが面白かった。」という感想が聞かれました。

  普段お話を聞くことのできない方からの講義で、学生たちにとって大きな学びの時間となりました。

  イノケンティイ主教、ありがとうございました。

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