ビジネスセミナー・外国為替の成り立ち
5月26日(火)、今年度第1回目の学生向けビジネスセミナーを開催しました。セミナーは川重商事元社長・渡辺善行氏を講師に平成24年度から年4~5回、学生がロシア以外の知識を学ぶために開催されており、全学生を対象としています。
今回は「外国為替(各国の通貨間の評価)の成り立ち 第一部」と題し、金(きん)と貨幣の関係、通貨間での価値の比較や自由貿易体制についての説明がありました。渡辺氏が川崎重工業でプラントの営業をしていた1985年、プラザ合意による為替相場変動のあおりを受け、仕事上で101億円もの欠損を生じたご自身の経験を元に、為替が経済や生活に与える影響をわかりやすく説明されました。また、渡辺氏がこれまで仕事をしてきたナイジェリアやチリ、シリアやソ連時代のルーブルなど、めずらしい国の紙幣も見せていただきました。
今回の講義にはキャンパス・コンソーシアム函館(CCH)で連携する北海道教育大学函館校にも参加を呼びかけ、国際地域学科地域協働専攻国際協働グループで学ぶ1年生3名が聴講に訪れました。
講義終了後、お茶を飲みながらの懇談では、「学者ではなく経営者が考えるグローバリゼーションとは?」や商社志望の学生から「商社の求める人材とは?」など具体的な質問があり、国際協働を学ぶ学生にとっても普段受けている講義とは違う見方での勉強となったようです。
次回は7月14日(火)に第二部が予定されており、プラザ合意で生じた101億円の損失がどうなったのか、など続きの講義が行われます。為替の問題は生活に関係するだけでなく、社会に出たら取り組むことになる国際問題でもあります。しっかり勉強しましょう。