ロシア連邦院議員団来校
ロシアの上院にあたる連邦院議員団(代表・メーゼンツェフ連邦院経済政策委員長)やロシア政府関係者が、北海道知事の招きで札幌のほか1月25日(木)には函館を訪問しました。今まで北海道は極東地方との交流が主でしたが、最近ではモスクワを含むヨーロッパロシアとの交流に乗り出しており、今回の招へいもその一環です。
函館はロシアとの交流が始まった日本で最初の地であり、訪問団の到着後すぐに在札幌ロシア連邦総領事館主催による歓迎昼食会が開かれました。続いて市内水産加工場や北海道大学水産学部の視察のほか、旧ロシア領事館、函館校、函館ハリストス正教会などロシアゆかりの場所を訪れました。
現在は函館市の所有となっている旧ロシア領事館の建物について、函館校の倉田有佳准教授から、函館が露領漁業の基地となった20世紀初頭に建設され、ここで日本人に査証(ビザ)や必要書類が発給されたこと、領事の着任・退任の際のパーティーには市を代表する人たちが招かれるなど、函館の人や経済と非常に縁の深い場所であったこと、そして1944年に領事館が閉鎖された経緯など、限られた時間の中で説明を行いました。議員団からは今後の施設利用について関心が寄せられました。
函館校来訪時は校内ロシアセンターでイリイン・セルゲイ校長が教育内容などを説明しました。2008年のロシアセンター開設時にロシアのラヴロフ・セルゲイ外相が来校したことや、2012年聖ニコライ永眠100年の記念の年にはロシア正教会キリル総主教が来函したことも合せて紹介され、函館とロシアの歴史とつながりに関心を持っていただくことができたようです。最後にロシア連邦院から記念品を頂戴しました。