極東の窓

ロシア極東連邦総合大学函館校がお送りする極東情報満載のページ。
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令和6年度入学式が行われました

函館校

4月5日(金)、入学式が執り行われました。
はじめに、ロシアの伝統儀式である「フレップ・ソリ(パンと塩)」の贈呈を行いました。これは、貴重なパンと塩をもってお客様をもてなすという歓迎の意味があり、函館校では毎年新入生に向けて行っています。民族衣装に身を包んだイリイナ・ソフィア講師が大きなパンを差し出し、ロシア地域学科 羽部祐馬 さんがそれをちぎり塩を付けて口にすると、大きな拍手をもって歓迎されました。

続いて、イリイン・セルゲイ校長から入学許可証が、全員に手渡されました。
次に「知識へのキー」の授与がありました。ロシア語で“КЛЮЧ К ЗНАНИЯМ“と書かれた大きな鍵は、これから学問の扉を開けるために必要なのは『勤勉』である、という意味が込められ、イリイン校長が「この鍵の使い方がわかりますか?まだわからないと思いますが、ここで勉強するとわかるようになります」と述べ、ロシア地域学科 近藤昌人さんに手渡しました。

「誓いの言葉」では、ロシア語科 櫻井寛人さんが「函館という新しい土地で期待や不安を胸に抱きつつも、新しい仲間と共に日々努力し、実りある2年間または4年間を過ごしたいと思います」と、抱負を述べました。

式の中で、渡辺善行理事長は、「今年の入学生は3人だけとは、みなさんは驚いていると思います。私も驚いた。しかし、これは、みなさんがこの学校であたかも個人レッスンを受けるような恵まれた状況が実現したと考えて、これを利用して栄達してください」、と新入生を激励しました。続いて函館市長 大泉潤様からの祝辞を函館市企画部国際・地域交流長 小坂幸一郎様が代読されました。

教員紹介では教員が演壇前に並び、イリイン校長が一人ひとり、担当科目とともに紹介しました。

当日午後には、「新入生オリエンテーション」が行われ、校舎の利用方法や学習の方法などが説明されました。そして週明けの8日(月)から、早速授業が始まっています。
卒業までの2年間あるいは4年間、この函館校で充実した学生生活を送り、しっかりと知識と経験を身に着けられるよう期待しています。