お知らせ

イリイン・セルゲイ校長葬儀 会葬お礼

お知らせ

謹啓 イリイン・セルゲイ儀(67歳)の葬儀に際しましては ご弔辞並びに過分の御花料を賜り且つ又御多用中にも拘らず遠路わざわざご会葬下され誠に有難く厚く御礼申し上げます
つきましては一々参上御挨拶申し上ぐ可き筈の処書中を以て茲に謹んで御礼傍々御挨拶申し上げます 

敬 具 

学校法人 函館国際学園   
ロシア極東連邦総合大学函館校

弔 辞

故イリイン・セルゲイ・ニコラーエヴィッチは1956年10月27日ロシア・ウラジオストクに生まれ(当年67歳)、極東国立総合大学東洋学部日本語学科を卒業後モスクワ大学付属アジア・アフリカ諸国大学大学院卒業、極東国立総合大学付属東洋大学にて第一学長を務め、国際交流基金日本語コース研究員として来日、当ロシア極東連邦総合大学函館校の校長には1997年11月に就任し(当時41歳)、以来、函館にて27年間の長きを当校での教育に尽してきました。なお、イリイン・セルゲイは言語学で文学博士号、そして日本語通訳資格を保持しております。
生来の穏やかで屈託のない性格は校内にゆったりとした雰囲気を醸して学生・教職員の協調を促し、学外では多くの市民の皆さんと触れ合うことにより「ロシア極東大」のシンボルとして人気が高く、また多くの知己を得ておりました。
一方、校長としての責務を一徹に果たし、学校経営にも理事職として学校を守り抜く決意を強く表明して日本とロシアの架け橋としての「ロシアの大学の唯一の日本校」の運営に責任と誇りを持ち続けておりました。
常にロシアの誇りを語り、現下の国際情勢による苦難に心を痛める晩年の日々を送る姿は、その健康状態の悪化とともに周囲に悲壮感さえ与えるものでした。
そして、イリイン校長の業績を語るときには奥様のタチヤーナ先生の細やかで温かい愛情と内助の功を忘れてはなりません。イリイン・セルゲイの死去により函館の地に残された奥様の悲しみと不安を思うと心が痛みます。皆様のご記憶に留めていただくべくこの事に触れて弔辞といたします。

2024年7月8日
学校法人 函館国際学園   
ロシア極東連邦総合大学函館校
理事長 渡辺善行