極東の窓

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北大ロシア語教育シンポジウムに参加しました

函館校

9月7日(土)、8日(日)の2日間にわたり札幌市の北海道大学で開催されたシンポジウム「北海道におけるロシア語教育―歴史と現状―」に、本校からデルカーチ・フョードル校長、倉田有佳教授が発表者として登壇したほか、2年生5名と1年生2名が招待され、研究発表やワークショップに参加しました。

会場の北海道大学学術交流会館では、シンポジウムを主催した北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院ブンティロフ・ゲオルギー准教授のほか、北大や北海学園大学、札幌大学、札幌医科大学などでロシア語の教育や研究をする先生方の発表や、実践報告が行われました。1日目はオンラインでも配信されました。

1日目の研究発表では、倉田教授が「北海道(函館)におけるロシア語教育の特徴―幕末開港期から20世紀前半まで―」と題し発表したほか、デルカーチ校長が「初学者向けのロシア語文法教授法」の実践報告を行いました。

また、2日目の学生フォーラムでは、他大学の学生とともにグループに分かれ、「高校でのロシア語教育の必要性」や「現在のロシア語教育に足りないもの」など、学生が提起したテーマについてディスカッションを行いました。
ワークショップでは、本校の学生たちが夏休みに帰省した際、仙台・東京・愛知で行われているロシア語教育やロシアとの接点について調べたことを報告したほか、デルカーチ校長が「チェブラーシカの歌で格変化を学ぼう!」として実演し、本校の学生も参加しました。

このシンポジウムを通して道内の他大学等でロシア語を教える教員の取り組みを知り、またロシア語を学ぶ日本人学生や、ロシアやアルメニアからの留学生も参加し、交流の場を得ることができたため、普段少人数で勉強している函館校の学生にとっては刺激を受ける貴重な機会となりました。
1日目の終了後には、ブンティロフ准教授が北大のキャンパスで伝統のジンギスカン・パーティーでもてなしてくれたことも、いい思い出になりました。