卒業証書授与式を行いました
3月8日(土)、令和6年度卒業証書授与式が挙行されました。ロシア地域学科3名、ロシア語科4名の学生が、ご家族や在校生、教職員が見守る中、慣れ親しんだ学び舎からそれぞれの道へと歩み出しましました。参列できないご家族のために、式の様子をご覧いただけるよう、オンライン配信も行いました。
はじめに、デルカーチ・フョードル校長が卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡し、固い握手を交わしました。
続いて成績優秀者に特別賞が授与されました。今年度の特別賞受賞者は、以下のとおりです。
校長賞 ロシア地域学科 中村百李
函館市長賞 ロシア語科 早川穂乃花
北海道専修学校各種学校連合会理事長賞 ロシア語科 本間大祐


デルカーチ校長の式辞に続き、渡辺善行理事長が「去年の今頃は閉校の問題で大変な思いをしていたが、今年の卒業式にはこの先2年間は学校を継続できることになり、幸せな思いで皆さんを送り出せる」との祝辞を述べました。続いて函館市長 大泉潤様からの祝辞を函館市企画部次長 山口綾様が代読されました。また、小柏哲史同窓会長からも、後輩に向けて祝辞が述べられました。
在校生送辞では、ロシア地域学科3年 依田純佳さんが日本語で、ロシア語科2年 渡邉晟矢さんがロシア語で、ともに切磋琢磨した勉学の日々や課外活動、留学実習の思い出について述べ、卒業生の門出を祝福しました。
卒業生答辞では、ロシア地域学科 松井りのさんが日本語で、ロシア語科 岩岡正悟さんがロシア語で、「学校で一緒に勉学に励んだ仲間たちとの時間は長く感じつつも、あっという間に過ぎてしまいました、この学校での学びは私たち卒業生の心に深く刻み込まれ、これからもずっと残り続けるでしょう」と述べ、在校生を心から応援すると激励しました。
最後に会場から盛大な拍手に送られて、卒業生は新たな道へと踏み出して行きました。



式の後には、学生自治会主催パーティーが講堂で開催されました。和やかな雰囲気の中、学生生活を振り返るスライドショーや教授陣による恒例「新社会人イニシエーション」で盛り上がりました。
これは、ワサビ入りのおにぎり(社会人生活の厳しさの象徴)を食べ、手渡された救いの水を飲み、新社会人のメダルを首に掛けられ、最後に分厚い本でお尻を叩かれ学校を追い出される、という行事です。これから困難な状況があったとしても、それを救ってくれるのはいつも知性である、まだまだ勉強を続けなさい、という意味が込められています。
今回のパーティーでは、ロシアでお祝いの時にテーブルに上がる「ピローク」というパイ(中身は各々鮭とリンゴ)が出され、歓談しながらみんなでいただきました。


合唱サークル「コール八幡坂」による歌の披露を行った後、卒業生に、在校生と教職員が寄せ書きした卒業アルバムと花束が後輩から手渡されました。教職員一人ひとりの思いのこもったスピーチと、卒業生からの在学中のエピソードや感謝の言葉、今後の抱負があり、会場中が温かな雰囲気に包まれました。


函館校は現在、学生募集を停止し、在校生にも先行き不安な気持ちが広がる中、それぞれに就職、あるいは他大学への編入の道をつかみ取り、卒業生はそれぞれ旅立っていきます。厳しい世界情勢にも負けず、どんな困難をも乗り越える力を持ち、未来を切り開くことを願っています。これからの皆さんのご活躍を心よりお祈りしています。
(卒業生による投稿「学校生活の思い出」は、学報4月号に掲載します)