「魅惑のロシア」ハリストス正教会でコンサートを開催
8月16日(金)の夜、モスクワ在住のピアニスト吉田千紗さんと、函館を拠点に活動するソプラノ歌手 次藤正代さんによるコンサート、「魅惑のロシア」が函館ハリストス正教会信徒会館を会場に開催されました。聖堂の上方にある信徒会館からは、夜の美しい聖堂の姿を眺めることができます。当日は台風が函館を直撃する悪天候の中、熱心な音楽ファン約70名が集まり、あまり耳にすることのないロシアの歌曲に聴き入りました。
ピアニストの吉田さんは函館出身で、モスクワのロシア国立グネーシン音楽アカデミーを卒業後、現在はモスクワの現代文化大学の専属伴奏ピアニストを務める傍ら、ロシア音楽の父と称されるグリーク協会のメンバーとしてロシアやノルウェーで演奏活動を行っています。
まだロシアに渡る前の高校生だった時分に、極東大学でロシア語を学んでいた縁で、今回のコンサートには極東大学と函館日ロ親善協会が協力し、学生も受付などでお手伝いしました。
プログラムでは、プーシキンの詩にラフマニノフが曲をつけた「歌うな 美しい女よ…」やチャイコフスキーの「昼の光の中でも、夜の静けさの中でも」など、1曲ごとに吉田さんによる詳しい解説をまじえながら披露され、ピアノソロではボロディンの「小組曲」より 尼僧院にて、など会場の雰囲気にぴったり合った素晴らしい演奏でした。ロシア歌曲の魅力に触れる貴重な機会となりました。