北方領土問題地域学習会で報告を行いました
10月4日(金)、公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟主催、千島歯舞諸島居住者連盟函館支部主管「北方領土問題地域学習会」で本校ロシア地域学科2年関口颯さんが「四島交流訪問参加報告」を行いました。関口さんは、今年5月24日から27日まで色丹島訪問団に通訳補助として参加しました。
報告では、ホームビジット先での交流、新設の水産加工工場や消防署、学校、幼稚園、スポーツ施設の見学など、現地で見聞したことに触れました。
また、ホームビジットをはじめとする交流の場で、自分のロシア語が役に立ったことが嬉しかったこと。島内の建物や店、ロシア語の標識や看板などを見て、今年8月に短期語学留学でロシアを訪れた際に目にした地方都市と似ていることに改めて気付かされ、島ではロシア人の暮らしが営まれており、「実効支配」という言葉の意味するところを、その場を訪れて初めて実感したことなど、訪問を通して自分が感じた様々な点に触れました。
そして、これから先、元島民や関係者の方の人数も減っていく中、前日の北海道新聞に報じられた北方領土共同経済ツアーのように、一般の観光客がより行きやすくなれば、北方領土問題への世間の関心もより強まっていき解決への新たな一歩につながっていくのではないか。今回の訪問で知った北方四島の現状を伝えていかなくてはならないのだと強く感じた、との言葉で結びました。
なお、関口さんが学報101号「ミリオン・ズビョースト/百万の星」10月号に投稿した「北方四島交流事業」報告は、本校ホームページでご覧いただけます。