ハレの日にはピロークを食べよう!
ピロークって知っていますか?ロシア風パイ、と呼ばれますが、層になったパイ生地ではなく、酵母で発酵させた生地を使って焼く、どちらかといえばパンに近い感じのものです。ちなみに日本でもおなじみのピロシキは語源的にはピロークの小さいもの、という意味、といえば何となくわかるでしょうか?
中に入る具もピロシキと同じく様々あります。函館校ではパン屋さんに特注で焼いていただくのですが、いつもお願いするのはリンゴを煮たものや、鮭のほぐし身とキャベツ・玉ねぎを一緒に炒めたもの。リンゴはともかく鮭?と思うかもしれませんが、鮭は塩味がきいてお食事にもなるおいしいものです。
具は特別贅沢なものではありませんが、ロシアでは昔、ピロークは祝祭の折に焼く、ハレの日のものだったそうです。函館校では、ロシアから来た留学生の修了式に登場します。学生や教職員、ホストファミリーなどが集まり、紅茶を飲み、ピロークを食べながらお祝いします。
大きさや形はそれぞれですが、修了式のものは40×50cmほどの長方形。表面には美しい模様が施され、ピロークがテーブルの上に上がると、それだけで華やかな雰囲気になります。
年に一度、ピロークが食べられるこの機会がとても楽しみです。