北海道胆振東部地震について
9月6日(木)未明3時8分ごろに発生した北海道胆振東部地震において、函館市でも震度5弱という、かつて経験したことのない大きな揺れに見舞われました。
幸い函館市では人的被害はなかったのですが、地震に伴う発電所の停止で、北海道全域が停電に陥るという非常事態でした。集合住宅では揚水ポンプが稼動しないために断水になるなど、日常生活に困難を来しました。
極東大学がある函館市元町周辺でも7日(金)の午後8時過ぎまで停電が続いたため、パソコンもコピー機も電話も使えず、業務を行うことができなかったため、6日(木)と7日(金)は出勤はしましたが、仕事にならないという状況でした。
私たちはその間、テレビも見ることができなかったのですが、かの有名な函館山からの夜景が灯りのともらない真っ暗な状態なのをニュースで見て、ショックを受けた方もいたと思います。まさに「北海道ブラックアウト」でした。
8日(土)の朝にようやくパソコンを開いて、みなさんと連絡を取れる状況となりました。道外の多くの方々からご心配やお見舞いのメールがたくさん届いていました。本当に嬉しかったです。
電話をかけてくれた方もいたようですが、停電で固定電話は使えず、かけた方では呼び出し音が鳴っているけれど、受けるこちらの電話はまったく鳴らず、どこから電話が来ていたのかもわからないという状態でした。しかしみなさんからのお気遣いを後から知って、とてもとてもありがたかったです。あらためてこの場を借りてお礼を申し上げます。
まだ夏季休業中だったため、多くの学生が帰省先にいて被災を逃れたことが幸いでした。教職員の自宅も停電や断水の被害がありましたが、市役所の緊急充電サービスで携帯電話を充電したり、配水場で非常用水の配給を受けるなどして凌ぎました。
この場でもご案内していた8(土)、9(日)開催予定のイベント「はこだてグルメサーカス2018」は主催者側にて中止と決定されました。楽しみにされていた方には申し訳ありませんでしたが、延期もできないとのことですので、来年までお待ちいただければと思います。
さて、函館市内は多少の食料品の不足はあるものの、通常の生活に戻りつつあります。函館校でも10日(月)より予定通り後期の授業を開始し、実家に帰省していた学生たちも元気に登校しています。
今回の地震および停電では、突然自分が被災者になるということ、そして被災者が一番情報から遠く、周りの方が心配して気を揉んでしまうという状況もよくわかりました。
おかげさまで私たちは元気です。ご心配いただいたみなさま、本当にありがとうございました。