極東の窓

ロシア極東連邦総合大学函館校がお送りする極東情報満載のページ。
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富山高専・ロシア語異文化実習を実施しました

函館校

8月14日(月)~9月1日(金)の3週間、富山高等専門学校国際ビジネス学科の4年生3名を対象に、ロシア語異文化実習・夏季オンラインコースを開講しました。
 これは双方の夏休みを利用し実施したもので、通常であれば富山高専の学生たちは、ウラジオストクにある極東大学本学に短期留学しているそうですが、コロナ禍およびウクライナ問題で渡航がかなわないため、それに代わるものとして一昨年初めて当函館校にて開講し、今回が2度目となります。

ロシア語の授業はロシア人教員3名が担当し、文法や会話、演習を行いました。はじめはネイティブの発音がうまく聞き取れず戸惑った様子でしたが、すぐに慣れて笑顔で会話に参加できるようになりました。ロシア語のほか、日ロ交流史の授業も行われ、日本におけるロシアの痕跡について知識を深めました。

また、期間中の8月24日(木)には実際に函館校を訪れ、対面で授業を行ったほか、ロシア人墓地や旧ロシア領事館など、市内に残るロシアゆかりの地を巡る散策も行いました。翌日には、2年間におよぶ大規模修復工事を終え、美しく生まれ変わった函館ハリストス正教会を見学し、児玉慎一神父から聖堂やイコン、ロシア正教の考え方について講義を受けました。

9月1日(金)にオンラインで行われた修了式では、イリイン・セルゲイ校長が修了証書を読み上げ、担当した教員からは「夏休みによくがんばり、とても上達しました。私たちもみなさんと授業ができて楽しかった」との講評がありました。
学生一人ひとりの感想も「今までこんなにロシア語を集中してやることはなかった。ロシア語学習のモチベーションが向上した。実際に函館を訪問して、ロシア料理を食べたりロシアに関係する場所があるなど、ロシアを身近に感じることができた」など好意的なものが寄せられました。
猛暑の中、貴重な夏休みに3週間もロシア漬けで勉強したことは大変だったと思いますが、ロシア語学習の楽しさや意味を見出してもらえれば嬉しいです。

函館校ではこのように、高校・大学を対象にしたオンラインや対面での研修を受託しています。まずは事務局までご相談ください。