特別講演「卒業生によるТРКИとロシア語検定の体験談」
6月10日(金)放課後、全学生を対象に「卒業生によるТРКИとロシア語検定の体験談」と題した特別講演が行われました。
2021年にロシア地域学科を卒業した竹内のぞみさんが、実際に二つの検定試験を受け合格した経験をもとに、受験する側から見た試験の仕組みや努力すべきポイントについて解説してくれました。
ТРКИ(テルキ)とは、外国語としてロシア語を学ぶ人のための、ロシア連邦教育科学省が認定する国家試験のことで、将来ロシアで進学・就職を希望する人は必須とされている資格です。また、ロシア語能力検定試験は、日本のロシア語能力検定委員会が主催する試験で、ТРКИにはない露文和訳や和文露訳が含まれており、日本でロシア関連の職業に就職したいときに持っていると有利な資格です。
竹内さんは2年次にモスクワにあるプーシキン大学短期留学中にТРКИの第1レベル(ロシアの大学に入学できるレベル)に合格、4年次にロシア語検定1級に合格した経験から、それぞれの特徴と学習の効果を比較・考察し、勉強方法を紹介してくれました。
「やってよかったこと、やらなくて後悔していること」では、社会人になってから気づいたこととして、「取りあえず参加、何でも経験すれば、自分の糧になる。1年生の途中、頭の中でカタカナがキリル文字に変わった瞬間や格変化を正しくできるようになったときの快感は、自分にはもう得られないので、今からのみなさんがうらやましい。時間をこつこつ溜めて味わった快感は何にも代えられない」と、学生時代の4年間、ロシア語に専念できる環境を全うしたことを振り返りました。
最後に、自分ではロシア語ができると思っていても、客観的に人に示すには資格という形が必要、自分ももっと上の級を取っておけばよかったと後悔していると述べ、受験を推奨し、後輩へのメッセージとしました。