2023はこだてロシアまつりが終了しました
2月11日(土・祝)、“美しき春を呼ぶ!”をテーマに「2023はこだてロシアまつり」が行われました。
天候にも恵まれ、約200名を超える函館市民や卒業生など多くのお客様にご来場いただきました。ご報告とともに、このまつりを様々な形で支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます。
今回で25回目となるロシアまつりですが、昨年と一昨年は新型コロナウイルス感染症の影響から、屋外での「マースレニッツァ」と合唱のみのプログラムとしたため、コロナ前の規模に近い形での開催は3年ぶりとなります。在校生の中でも以前のまつりの様子を知るのは4年生だけになってしまいました。この伝統を後輩へと引き継ぐため、今年は学生自治会と教職員が一丸となって、今できる最大限を、と準備しました。
オープニングは屋外会場で、ロシア地域学科4年の中澤純実行委員長(自治会会長)の開会宣言に続き、ロシアの冬を追い払い春を呼ぶ伝統儀式「マースレニッツァ」でスタート。冬の女神、体長2mの藁人形「モレーナ」の周りで寒さを謳歌している鬼たちのところに春の神ヤリロが現れ、ほうきで叩きながら鬼たちを追い出します。本校の合唱グループ「コール八幡坂」が民族衣装に身を包み、マースレニッツァの歌を披露。そしてモレーナのエプロンに書かれた「冬」の文字にロシア語科1年のリンダマン美亜さんが赤い糸偏を書き足し、「終」に仕上げました。冬は終わりです。その後モレーナに火がくべられるとあっという間に燃え尽き、会場は大きな拍手で春の到来を祝いました。
屋外会場での開店となったロシアカフェとキオスク(民芸品販売)は、3年ぶりとあってこれを目当てに来場された方も多く、行列ができました。
カフェはコロナ対策のため、テイクアウトのみの販売でしたが、「ロシア風ロールキャベツとリンゴピロシキのセット・ロシアの香草ウクロップ風味のコンソメスープ付」は用意した60食が30分ほどで完売し、屋外のイートインコーナーで早速温かい料理を楽しむ姿が見られました。
キオスクもマトリョーシカなどロシアの民芸品のほか、学生が留学した中央アジア・キルギスのフェルトのコースターや帽子に人気が集まりました。そのほか、会場で学生教職員が着用したロシアまつりオリジナルTシャツも好評でした。
正午からは会場をすべて校内に移し、食堂では「ロシア民族衣装試着体験」と「チェスで遊ぼう」、ロシアセンターでは「クイズに挑戦」や「はじめてのロシア語教室」、「ロシア語で名前を書いて缶バッジ作成」を開催し、家族連れでにぎわいました。
学生発表では一昨年、コロナ禍の合間を縫って実施したウラジオストク留学と昨年のキルギス留学についての発表、バイカルアザラシの生態についての計3つの発表に市民のみなさんが興味深く耳を傾けました。
おまちかね、ファンも多いコール八幡坂のコンサートは5曲を披露し、アンコールでは会場とともに「カチューシャ」を合唱、大団円を迎えることができました。
フル規模に近い形のロシアまつり開催には不安もありましたが、学生や卒業生がお客様を迎えるべく、力を合わせてがんばりました。多くのご来場および好意的なアンケートが寄せられ、学生にとって何よりの励みとなりました。誠にありがとうございました。