極東の窓

ロシア極東連邦総合大学函館校がお送りする極東情報満載のページ。
函館から、ウラジオストクから、様々な書き手がお届けします。

2025年オリジナルカレンダー 1月は??

オリジナルカレンダー

<1月>冬のバイカル湖
バイカル湖はロシアのイルクーツク州・ブリヤート共和国・ザバイカリエ地方にまたがる三日月型の湖です。面積は約31,722km(琵琶湖の約47倍)で、深さと透明度は世界一を誇ります。 冬になると湖の表面は厚さ70cmを超える氷で覆われ、観光客を乗せたUAZ(ウァズ、ワズ:ロシアの自動車メーカーで、寒冷地や未舗装道路でもびくともしないタフさが持ち味)やSUVが湖上を行き交います。
凍ったバイカル湖を実際に見る前は、すりガラスのように曇った氷を想像していましたが、特に入江などの波が少ない地域では、氷が湖の奥深くまで見通すことができる澄んだ藍色だったことがとても印象的でした。氷の中に閉じ込められてしまったメタンの白い気泡や、微細な氷柱が湖の深部に向かっていくつもぶら下がっているように見える氷の模様に見入っていると、時間の感覚を失うほどでした。湖の上から見た夕日は忘れることができません。オリホン島の崖の形は鬼の横顔のように見え、『泣いた赤鬼』を彷彿とさせる景色でした。

2025年オリジナルカレンダーを極東大学事務局にて発売中です。国内なら郵送も可能です。
詳しくはこちらをご覧のうえ、ぜひお買い求めください