函館校 25年の歩み
ロシア極東連邦総合大学函館校 校長 イリイン・セルゲイ
今年の4月11日函館校は25周年を迎える。
1988年、私はまだ31歳の極東大学の東洋学部副学部長だった。国際交流基金が数年前に設立されたばかりだったが、ソ連(当時)から私は初めての外国人の日本語の教員の研究生として三カ月間そのプログラムに参加した。
この研修中、急に国際交流基金の雑誌の編集部から、ロシアもしくはその頃まで閉鎖されていたウラジオストクについての記事を書くことを頼まれた。
記事を書いて一カ月後に発表となった。それからさらに二カ月後、東京にある関東国際学園の松平正輝校長から手紙をもらった。手紙の内容は、是非、極東大学と交流を結びたいというものだった。そのあと、何回か松平校長と話し合い、直接会った結果、1994年、函館に極東国立総合大学の分校を開設することになった。
どうして函館か。それは、偶然ではないと思う。
1793年に函館港に日ロ関係史上はじめてロシアの軍艦「エカテリーナ号]が入った。その年、函館とロシアだけではなく、日ロ交流の最初のページが開かれた。その意味で、函館とロシアの交流の歴史は、日本で一番深いと言えよう。
ペレストロイカ時代、そして、1990年代初め、特にソ連崩壊後に函館とロシアの交流の歴史に幾つかの新しいページが開かれた。
1989年に函館日ソ親善協会が誕生した。1992年には函館市とウラジオストク市が姉妹都市提携を結んだ。これらの行事の中で、函館にとっても、ウラジオストクにとっても、1994年4月のロシア極東国立(現連邦)総合大学函館校の開校は、日ロ間の歴史上大きな出来事になったと考える。
日本で唯一のロシアの国立大学の分校が函館に設立されたのは当然のことだと思う。25年が過ぎた現在の函館校は、単に学校教育を行うだけではなく、市民向けのロシア語講座やベリョースカクラブというロシアの文化講座を開くなど、ロシアの教育・文化センター的存在となった。
確かに函館校は歴史がまだまだ浅い。だが、学校の力によって、函館市民だけではなく、各地にいる日本人の皆さんがロシアの文化をより深く理解するようになり、両国民がより親しくなった。
今後も私たち函館校の皆で力を合わせることにより、ロシアと日本は地理的に近いだけではなく、精神的にも互いに近づいていくものと期待している。
卒業生からの寄稿
卒業するにあたって ロシア地域学科 齋藤 航
振り返ってみると、4年間の大学生活はあっという間でした。入学したばかりの頃は、全くロシア語に関する知識がなく、正直習得できるだろうかと多少の不安がありました。ロシア語は例外をたくさん含む複雑な言語で初めのうちは戸惑いましたが、函館校の先生方に熱心に指導していただいたおかげでその複雑さを理解するのが楽しくなり、文法、語彙、会話、聴解力が向上することができたのは大きな成果です。
そして在学中、ロシアで多くの人と交流を図り、ロシア語を実践する機会に恵まれました。JT奨学金のインターンシップでモスクワ、サンクトペテルブルクの企業訪問に参加させていただきました。現地で働いている函館校の卒業生やペテルブルク大学の学生たちと懇談しながらロシアで働くことの厳しさや生活条件等に関する助言をいただきました。
また函館校の最大の思い出といえば、三年次のウラジオストク本学への留学です。授業では世界各国から集う留学生と共にロシア語を学び、会話が弾みました。ほぼ毎日宿題があり、小テストも多く、学習内容においても函館校よりも高レベルでしたが、その困難を克服したことで自分のロシア語力を高めることができました。初めての寮生活や現地到着直後の諸手続き、不慣れな文化・習慣に不安もありましたが、相手とロシア語で意思疎通を図れたこと、そして現地の人々の温かな対応のおかげで乗り切ることが出来ました。
またこの4年間でロシアの歌をたくさん歌い、合唱サークル「コール八幡坂」のメンバーとして活動しました。函館西高校で行われた「函館西部地区芸術祭」や学生・教職員のアイデアが多く生かされたロシアまつりのステージで、ロシアの素晴らしい歌を披露し、大勢の来場者を前に盛り上げることができました。
こうして大学生活で培ったロシア語や留学体験を忘れることなく、いつかどこかで生かせる機会が到来すればと願っています。
最後に、私を支えて下さった全ての関係者の方に心から感謝致します。
卒業式答辞 ロシア語科 萬 珈源
寒かったり暖かかったりの毎日ですが、やはり春が来た今日のよき日に、私たちロシア地域学科24期生とロシア語科22期生は卒業いたします。
校長先生をはじめ、教職員の方々、またご来賓の皆様、多数の方々のご臨席を賜り、本日はこのような盛大な卒業式を開いて下さり、誠にありがとうございます。卒業生を代表し、心から感謝申し上げます。
光陰矢の如し、ロシア語を始め、ロシアに関する様々な知識を学ぼうと希望に溢れた私たちは、各地から函館に集まりました。いつの間にかもう「さよなら」を言わざるを得ない日に至りました。
振り返ってみますと、本当に実りの多い学生生活でした。そしてロシア語を学ぶ道は険しいものでしたが、先生方の丁寧な教え方のお蔭で、香港出身のため日本語が未熟な私にも分かりやすく理解できました。今も最初の頃と変わらずロシアのあらゆる事に興味を持っています。
また、お互いに支えたり、助け合ったりし、たとえ荊棘の道であっても、一緒に前へ進んでいく優秀な友達と出会え、本当に良かったと思います。
学校生活以外、去年の9月ウラジオストク本学へ留学にも参りました。その日の夕方に現地に到着したため、夜空にはっきり見える猟犬座と地面を照らしている満月が特に心に響きました。月を見ながら、日本にいる友達も同じ月を見ていることだろうと考えました。満月を見る度に、函館で過ごした素晴らしい時間が思い出されるでしょう。本にしおりを挟んだページのように、絶対に忘れません。
先生方、教職員の皆様、在校生並びに関係者の方々に改めてお礼を申し上げます。皆様のご健勝とロシア極東連邦総合大学函館校のますますの発展をお祈りしまして、感謝の気持ちを込めて答辞とさせていただきます。
2年間を振り返って ロシア語科 竹内 志織
入学してから2年間、先生方や友人にたくさん助けられ、無事卒業の運びとなりました。自分にとってめまぐるしい日々でした。
特に二年次の一カ月間の留学実習は、とても記憶に残っています。直前と到着直後は眠れないほど緊張したのは今ではいい思い出です。実際にロシアに行って勉強するのはとても新鮮で、ロシア語はもちろんロシアの文化に触れられました。一カ月という短い期間でしたが、ウラジオストク本学で学んだことはこれからもずっと大切にしたいと思います。
そして留学だけではなく、ロシアまつりなどの行事も印象強く残っています。ロシアまつりでは、数日前からの準備でロシアの料理を作る機会がありました。ロシアの料理のイメージといえばボルシチやピロシキですが、これまで食べたことのないブリヌイを作ることができて楽しかったです。おそらく函館校に来ていなければ体験できないことをたくさんできて、とても充実した日々を送ることができました。
ロシア極東大学函館校で過ごした2年間は、自分にとって忘れられない思い出になると思います。
学生からの寄稿
JT海外インターンシップに参加して
ロシア地域学科3年相川 将太
昨年12月7日から12月16日にかけてJT海外インターンシップに参加し、サンクトペテルブルク・モスクワで複数の企業・団体を訪問しました。訪問前には特別講義を受け、自分たちで企業研究や現地の状況を調べ、更にはロシアへの出発前にJTと双日の東京本社でレクチャーも受けました。訪問先はどれも大企業であったため、不安と緊張も感じていましたが、東京やロシアのオフィスを見学できることやお話を伺えることを楽しみに思っていました。またサンクトペテルブルク大学生との交流予定もあったため、どの程度ロシア語で話せるのか楽しみでした。
今回の訪問を振り返ってみると、ロシアに進出している各企業を見学したことで、ロシアで働くということについて具体的に考えられるようになりました。各方面で活躍されている方々は知識・話題が豊富で、またロシア人スタッフと会話されている先輩の姿を見て、自分もそうなりたいと感じました。先輩からは、自分の興味や就きたい職業を明確にし、何が必要とされるのか客観的に見ることの大切さを教えてもらいました。またロシア語通訳という仕事の場ではロシア語以外にも自分の伝えたいことを表現する力やコミュニケーション能力それに加えて、様々な分野に対する知識も豊富であればあるほど仕事をしやすくなることがわかりました。
サンクトペテルブルク大学の学生との交流では、ロシア人学生たちは驚くほど日本語話者として達者で、日本に対する知識も非常に豊富でした。彼らの学習に対する貪欲な姿勢を目の当たりにし、自分の学習の少なさや日本に関する知識の乏しさを実感し、現在の生活やこれからの勉強の取り組み方を見直すきっかけになりました。
企業訪問以外の時間には町を散策しました。昨年と異なり、今年は引率者がなく、学生だけでインターンシップに参加したため、ロシアを一人で歩くということをまず体験しました。函館校に入って一年生の頃から教科書でモスクワの地下鉄の駅の名前や、通りの名前を学習してきていたため、実際にその場所を目にし、その場所に立てたことでとてもうれしい気持ちになりました。その記憶は今でも鮮明に覚えています。
私はこれまでにロシアに行ったことはありませんでしたが、今回モスクワ・サンクトペテルブルクという大都市を歩いたことは、私の中で大きな経験となりました。このようなインターンシップのおかげで、学校からアテンド通訳の仕事を引き受けた時も、ロシア人とのコミュニケーションを取るという能力面を大きく向上させることもできました。
最後に、このような機会を与えてくださったJTをはじめ、訪問先の方々、そして学校の先生方、本当にありがとうございました。
JT海外インターンシップに参加して
ロシア地域学科3年和田 将英
去年の12月初旬から一週間JT奨学金でロシアのモスクワとサンクトペテルブルクをインターンシップで訪問させていただきました。目的はロシアにある日系企業の見学です。
このうちモスクワで訪問したのが、東洋トランス、双日ロシア会社、そしてJALモスクワ支店でした。
東洋トランスは主にロシア、中国を拠点とした物流サービスを主業としている企業です。僕たちが訪問させていただいたのはモスクワの2大空港の片方、シェレメーチェボ空港の近接地に位置する倉庫の1つで、ここでは主に建設車両のパーツ管理、輸送を担当されていました。倉庫見学の際、興味深いと思ったことは、倉庫の棚が日本のよりも縦長く、置いてある輸送品もあまり固定されていないということです。これは日本と違い、ロシアでは地震がないことから、このような積み方をしても危険があまりないからです。このようなことは地震の少ない国家ならではのメリットとなっているようです。
次に訪問させていただいたのは双日ロシア会社です。このロシアの現地法人の主な役割は、日本の本社の間接的なサポートです。主な事業内容は、機械、鉱物、化学品の販売やトラックの代理販売などです。僕たちに説明を行ってくれたのはこのロシア会社で働かれている2人の日本人の社員の方で、お二人からはこの会社のお話のほかに、ロシアでの生活やその中で感じたことなどを聞くことがきました。ロシアはジェネレーションギャップの差が大きい国でもあります。それは1991年のソ連崩壊から新生ロシアとなり、社会主義から資本主義に政治・経済体制が大きく変わったからです。ソ連時代を生きてきた人々は最低限かつ質素な生活で満足する方々が多く、一方ロシア世代は高品質の生活、品を求める傾向にあるそうです。このことによって、ロシア国内での企業展開の仕方も時代と共に変わってきていると話されていました。現在ロシアでは、医療関係の発展が非常に遅れていることから、医療分野の事業に需要が伸びてきているそうです。
最後に訪問させていただいたのが、モスクワのドモジェドボ空港に拠点を置く、日本の航空会社JALの支店です。ここでは、ドモジェドボ空港で働かれる日本人社員の方々による会社概要の説明を聞かせていただくと共に、飛行場での旅客機の発着の様子を見学させていただきました。ロシアのJAL社内では、日本人の方とロシア人の方が一緒に働かれていましたが、彼らの公用語は英語でした。興味深かったのは、日本の会社であることからか、ロシア人の方も同僚の名前を呼びあうときは、「〇〇―san」と、さん付けをしていたことです。
見学に関して、空港との連絡の行き違いがあったらしく、なかなか飛行場に入れなくて、発着の様子は残念ながら見学することができませんでした。最終的に空港に入ることはできて、整備の様子を見学するなど、普通はできない貴重な体験ができました。
今回のロシア訪問は僕にとっては初めての海外訪問でした。企業見学だけでなく、自由時間時の観光などでもロシアの空気を感じることができました。現地で学べたこととして、ロシア語を仕事とし、現地で暮らすのであればロシア語のみでもやっていけるようです。しかし、日本などで働きながらロシアと関わっていくためには選択肢を増やすという意味でも英語が非常に重要であるということです。
今回は僕の人生にとって大きな意味のある経験となりました。実施や受け入れに関わってくださった方々に感謝申し上げます。
はこだてFOODフェスタに参加して
ロシア地域学科2年 安井 燎大
私たちは、2月23日と24日に函館アリーナにて開催された「はこだてFOODフェスタ」に参加するために、ロシア極東大函館校「ピロシキ八幡坂」チームを結成しました。
昨年11月のアカデミックリンクでは、3種のオリジナルピロシキ(塩辛チェダーピロシキ、塩辛カッテージピロシキ、ヴィネグレットピロシキ)を提案しました。来場者にアンケートを採った結果、塩辛カッテージピロシキの人気が一番高かったのですが、製作に協力していただいていたキングベークさんと話し合いを重ねた結果、カッテージチーズは安定した材料の確保が難しいことや、賞味期限の関係から、FOODフェスタで販売するオリジナルピロシキは、ヴィネグレットピロシキに決まりました。
その後さらに改良を重ね、具のヴィネグレット(ボルシチに使われるビーツ、にんじん、じゃがいもなど様々な野菜が入ったロシアではよく食べられるサラダのこと)の中に鮭フレークが入れられ、より深みのある味わいに仕上がりました。形についても学生たちが議論を重ね、本場ロシアで食べたピロシキでは最も一般的だった形の三角形にして完成しました。
FOODフェスタでは、このヴィネグレットピロシキと、本校オリジナルのラスクの二点を販売することになりました。オリジナルラスクは、ロシアで一般的な野菜であるビーツの美しい赤色から着色され、見た目も美しく、ハチミツの甘い味が楽しめるラスクに仕上がりました。
当日は、様々な函館の食の特色を表現する「テーマブース」、函館、道南の食材を使用した料理が楽しめる「飲食ブース」、一次産品や地域の加工食品やスイーツを販売する「マルシェブース」、そして私たちロシア極東大のほかにも函館の高等教育機関が出店する「限定販売ブース」に分かれていました。入場が開始される一時間ほど前からすでに会場の入り口に列ができており、おいしい食べ物を楽しみにしている大勢のお客さんたちの熱気が感じられました。
一日目は私たちのブースの前にもピロシキを買われるお客さんたちの列があり、販売開始から20分ほどで、用意した100個が売り切れてしまいました。多くの方に興味を持っていただけたことがわかり、時間をかけて完成させたかいがあったと嬉しく思いました。
私が販売を担当した二日目は、一日目のように販売開始から飛ぶように売れていくような勢いはありませんでしたが、無事に時間内にピロシキを売り切ることができました。売り切れてしまったあとでピロシキ目当てのお客さんが何人か来られ、「なくなっちゃったかぁ」と残念がられる様子もあり、もしまたこのような機会があれば売る個数を増やすのを考えてみてもいいのかもしれないと感じました。
二日目には、会場のステージ上でピロシキの日本での広まりなどについて発表も行いました。ステージは飲食スペースに面した場所に設置されており、お客さん達には食事を楽しみながら発表を楽しんでいただくことができました。
今年の夏から「ピロシキ八幡坂」としてアカデミックリンクでの発表などの活動をつづけ、「FOODフェスタでオリジナルピロシキを販売する」という目標が達成されました。しかし、今回は販売までこぎつけられなかった塩辛カッテージピロシキや新たなるオリジナルピロシキの考案など、今後の「ピロシキ八幡坂」の活動は続きます。来年もFOODフェスタや本校ロシアまつりなどで新ピロシキを販売し、今後も「ロシア極東大のピロシキ八幡坂」という名や活動を多くの人に知ってもらえればいいなと思っています。
日露産官学連携実務者会議に参加して
ロシア地域学科3年 平原 響
私は2月28日に筑波大学東京キャンパスで開かれた日露産官学連携実務者会議に参加しました。同会議は日本とロシアの高等教育機関における大学間交流の推進・学生交流の増加などを目的とした「日露大学協会」という組織のプログラムである「日露経済協力・人的交流に資する人材育成プラットフォーム(HaRP)」の活動の一部として開催されたもので、私は日露間の学生のインターンシップを通じた企業研修などの取り組み紹介として、函館校のJTインターンシップについての報告を行いました。
会議当日朝の飛行機で函館を発ち、東京の会場へ向かいました。会場にはモスクワ国立大学・北海道大学をはじめとした日露両国の大学の関係者やロシアでビジネスを展開する日本企業の方々、そしてロシア大使館員や日本の省庁関係者など、合わせて100人以上が出席しており、張り詰めたその雰囲気に、私はこれからこんなに大きな規模の場所で発表するのかと、とても緊張を覚えました。会議は日本語とロシア語の二カ国語・同時通訳にて進行され、私の発表もプロのロシア語通訳の方との事前打ち合わせののち、ロシア語の同時通訳が行われました。
学生発表は私を含む日本人学生2名、ロシア人学生2名の計4名が、現地で体験したインターンシップの内容を報告しました。中でも、現在日本に留学中のモスクワ国立大学の医学部生が、日本の病院での業務研修についてとても流暢な日本語で話していたことが印象に残っています。私はこのような大きな集まりでの発表は初めてだったのでとても緊張しましたが、参加したJTインターンシップの内容やそれにより得られたことなど、自分の思いを会場の方に伝えることができました。
発表に際し、5分間の発表原稿と英語のパワーポイント資料を作成しました。今回のお話を頂いたのが2月の初めだったこともあり、1カ月足らずの間にこれらの用意をする必要がありました。加えてその時期は学校行事であるロシアまつりの準備や、学年レポートの締切、そして後期試験などやることが盛りだくさんでとても忙しいものでしたが、合間に時間を見つけては少しずつ文章をまとめ、無事に当日までに間に合わせることができました。英語資料の作成、そして原稿の添削をしていただいた本校の教員と事務の皆さんに対し、この場をお借りして深く感謝を申し上げます。
私はこの会議に参加し、日露両国の大学を中心とした交流・人材育成に関する活動を具体的に知ることができました。またインターンシップの成果を自分自身でまとめ、発表したことはとても良い経験となりました。4月から三年生となり、進路について考えることも増えますが、これからも今回のような機会を無駄にすることなく、自身の成長のために活かしていきます。
学務課お知らせ
校舎の利用時間
本校の校舎利用時間は平日8:30~17:00です。原則として平日以外は休校のため校舎内は立ち入りはできません。利用時間外に校舎を利用したいときは、あらかじめ事務居kに申し出てください。
校内掲示板(学生連絡)について
ほぼ毎日、学生への連絡事項を校内掲示板に貼りだします。掲示板は、学生係、教務係、進路・就職、図書室、自治会・サークル活動、事務局の6種類ありますのでそれぞれ確認してください。掲示板を見落としたことにより生じる不都合・不利益について、学校は責任を負いかねます。
出席率について
期末試験を受けるには各授業原則80%以上の出席率が必要であり、出席率が低い学生には受験資格が与えられません。
留年を防止するため、特に出席率が低い学生の保護者の方には文書で通知しています。
欠席について(7日未満の欠席)
やむをえず授業を欠席するときは事務局で所定の用紙をもらい、必要事項を記入して、欠席する授業を担当する教員に届け出てください。欠席する日があらかじめわかっていれば前日までに、当日急に欠席した場合は、翌登校日に届け出てください。
欠席した場合、放課後の補習時間を利用するなどして早期に授業の遅れを取り戻すことが必要です。欠席が多くなるとそれだけ回復困難になり、授業についていけなくなりますので、普段から体調や生活リズムを整えて、安易に欠席することのないようにしてください。
なお、7日以上の長期欠席、公欠は、事務局学務課へ届け出てください。
補習について
水曜日を除く平日の放課後は毎日ロシアセンターで補習を行います。補習担当教員の当番表は教務係掲示板に掲示しています。
成績通知について
本校では保証人との連携により、学生への適切な修学指導を行うことを目的として、学生の成績を保証人(学生の親権者等)の方々へ通知しています。
通知は、毎年3月又は4月に行う予定です。特段の理由により、保護者への成績通知を希望しない場合は事務局へ申し出てください。
また、学生の皆さんには学業成績簿とは別に成績通知を配付します。前期の成績は、後期需y業開始時の9月に配付します。また、後期の成績は翌年度の4月に配付を予定しています。
2~4年生は前年度の成績について事務局で配付していますので、下記期間内に受取にきてください。
4月10日(水)~4月19日(金)
なお、期間を過ぎましたら個人情報に関わるので廃棄します。再発行はしません。
論文ガイダンス・学年レポート
3年生(学年論文)と4年生(卒業論文)を対象とする「論文作成」の授業は、前期から開始となります。シラバスに基づき、資料の探し方や論文の書き方の指導、論文作成、論文発表(プレゼンテーション)の練習などを行います。
1、2年生(ロシア語科・ロシア地域学科)を対象とする学年レポートについては、後期から「論文作成」の授業が始まります。ただし、前期においてもテーマの決定など、論文ガイダンスを行います。開催日時は、別途掲示にてお知らせします。
2018年度のロシア地域学科4年生の卒業論文のテーマは、以下のとおりでした。
齋藤航「ドストエフスキーの作品と日本における受容」(Творчество Ф. М. Достоевского и его восприятие в Японии)。
△卒業論文審査会(2019年3月5日)
図書室より
今年も論文作成やロシア語学習の際の参考文献となる図書を購入しましたので、ぜひ学習に役立ててください。そして、図書は大切な財産です。マナーを守って使用してください。図書室を利用できるのは、本校教職員および学生、聴講生のほか、本校教職員の紹介がある方です。
開館時間は平日の午前9時から午後4時30分、貸出は同時に5冊が上限です。
一般図書の貸出日数は15日間です。日数、手続きは書物により異なります。貸出・返却は必ず事務局職員を通じて手続きをとってください。貸出が長期に渡る場合は所定の手続きが必要です。
留学実習説明会
4月22日(月)14:40からロシア語科2年とロシア地域学科3年生を対象に第1回留学説明会を行います。場所は4番教室です。
今後の説明会の日程や準備について説明します。
対象者は必ず出席してください。
JASSO奨学金
本校入学以前に日本学生支援機構奨学金を貸与されていた新入生および前年度で貸与を終了した2~4年生は奨学金返還期限の猶予を申請できます。希望者は4月16日(火)までにインターネットのスカラパーソナルから在学届を提出してください。在学届の提出方法は貸与終了時に交付された「返還のてびき」に記載しています。分からない場合は事務局学務課へ来てください。
進学届の提出について(採用候補者)
大学等奨学生採用候補者は決定通知【進学先提出用】を4月9日(火)までに事務局へ提出してください。入学時特別増額貸与奨学金に係る書類提出の指定があれば一緒に提出してください。書類に不備がなければ学校の識別番号(ユーザIDとパスワード)を交付しますので進学届を4月16日(火)までにインターネットで提出してください。
初回振込日は5月16日(木)の予定です。
在学採用募集説明会(貸与希望者)
4月15日(月)14:40から7番教室で奨学金申込の説明と申請書類を配付します。希望する学生は必ず出席してください。この日どうしても出席できない場合は、事前に事務局に申し出てください。
なお、募集する奨学金は、学生本人が借りる制度(貸与型)です。卒業後は必ず返還をしなくてはなりません。未成年の学生は必ず保証人の方と相談してから、申し込みをしてください。
就職支援について
就職支援体制について
今年度も、キャリアアドバイザーによる学内個別相談を定期的に開催するほか、就職ガイダンスを実施します。卒業予定者だけでなく、早い段階から就職活動に向けた準備を始めましょう。
昨年度は、函館市インターンシップに参加した2名及びJT海外インターンシップに参加した4名の計6名が、選択科目としての「学外研修」の履修認定を受けました。インターンシップは、企業や業界の仕事内容や雰囲気を知り、自分に合っているかどうかを考えるなど、自分自身の卒業後の進路を考える上で重要な機会です。積極的に参加しましょう。なお、本校における選択科目としての「学外研修」は、本校が認めるインターンシップ受入先での実習を対象とします。
ТРКИ(外国人のためのロシア語検定試験) 及びロシア語能力検定試験(日本語話者を対象とした試験)のための対策講座やTOEIC講座など、資格取得にも積極的に取り組んでいきましょう。
△ジョブカフェ主催「企業と学生の交流」(2019年1月28日実施)
TOEIC対策特別講座
TOEICは英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストで、企業等では採用・昇進のための必須要件となっています。函館では今年も5月と9月に公開テストが行われますが、本校では前期に学内模試とそのフォローアップからなる特別講座を開催します。自己の英語能力を把握しさらに向上を図るために是非受講しましょう。開講日程は「就職掲示板」にてお知らせします。
ТРКИ講座
ТРКИ(テルキ)は語彙・文法、読解、作文、会話、リスニングの5つのパートからなる外国人ためのロシア語能力検定試験です。
入門、基礎、1級~4級(数字が大きい方が難度が上)のレベル別のテストとなっており、ウラジオストク留学中にロシア語科2年生は1級を、ロシア地域学科3年生は2級の合格を目指しましょう。
当講座では、学内模試を行うほか、各パートに合格するために必要な実践的な知識を学習します。開講日程は「就職掲示板」にてお知らせします。
ビジネスセミナーについて
今年も川重商事元社長 渡辺善行氏による『ビジネスセミナー』を引き続き実施します。一般常識として必要な、時事問題や社会制度について広く勉強し、年3回を予定しています。
なお、昨年度は7月、12月、2月の3回開講し、テーマは「自由貿易体制について」、「2010年以降の中東の状況と最近の世界の政治経済情勢のまとめ」、「人口問題と経済」でした。
今年度の日程およびテーマは決まり次第、掲示してお知らせします。全学生の出席が必須です。
JT奨学金海外インターンシップ
JT奨学金による海外インターンシップ(サンクトペテルブルク・モスクワ)は今年度も12月に実施する予定です。
募集については詳細が決まり次第、掲示をしたうえで説明会を行いますので参加を希望する学生は必ず出席してください。
なお、参加を希望する場合にはパスポートが必要です。まだ取得していない学生は、いずれウラジオストク留学実習でも必要となりますから、この機会に申請・取得してください。また現在パスポートを所持している場合でも、有効期限がロシア出国期限から6ヵ月以上残っていること、および見開きで2ページ以上の余白が必要です。自身でよく確認の上、該当しそうな学生は早めに更新手続きを行ってください。
オープンキャンパス
今年度の函館校のオープンキャンパスは下記の日程で2回行います。
日時:第1回 6月22日(土) 午後1時~午後3時30分
第2回 9月29日(日) 午前10時~午後12時30分
1年生は模擬授業に出席します。また、学生自治会役員からは学生の視点から学校生活の紹介を行います。
オープンキャンパスは自治会行事でもあります。自治会役員と1年生は全員出席しましょう。
短信
姉妹都市から民謡アンサンブルが来校
「第6回世界のこどもフェスティバル」に出演するため、函館市の姉妹都市であるロシア・ユジノサハリンスク市から舞踊芸術アンサンブル「ジー・ネクスト」のメンバー10名が来函しました。
12~16歳までの男女の構成で、函館を訪れるのは全員初めてでした。
函館校には2月21日(木)に訪れ、教員や学生たちと食堂でお茶を飲みながらロシア語で懇談しました。急遽踊りを披露してくれることとなり、衣装や靴も違うままでしたが、スーパーマリオのテーマに合わせコミカルに踊ったり、ブレイクダンスのようなハードな踊りを見せてくれるなど、まだ小さいながらもキレのあるダンスで会場を沸かせてくれました。函館校の学生がお返しにロシア語の歌を歌うと、みんなで一緒に口ずさんでいました。
滞在中は、函館校の教員が通訳としてお手伝いしたほか、市からの依頼を受け、2年生の学生が函館から新千歳空港までのアテンド通訳を任されるなど、学生が経験を積む良い機会にもなりました。
学校見学バスツアーで函館近郊の高校生が来校
3月25日(月)、松前高等学校、上ノ国高等学校、大野農業高等学校のみなさんが午前と午後の3回に分けて、「学校見学バスツアーin 函館」(北海道私立専修学校各種学校連合会函館支部主催)で函館校を訪問しました。
30分という限られた時間の中でしたが、学校説明、そしてデルカーチ副校長による簡単なロシア語・ロシア語会話を体験していただきました。ロシア語の文字の特徴や簡単なロシア語会話を学び、ロシア語で自分の名前を書くなど、楽しみながらロシア語に親しんでいただけたのではないでしょうか。
お知らせ
合同公開講座 函館学2019
本校パドスーシヌィ・ワレリー教授(通訳:鳥飼やよい准教授)による講演「ロシアにおける外国語教育の歴史と現在」を開催します。
日時:6月8日(土) 13:30~15:00
会場:ロシア極東連邦総合大学函館校
主催:キャンパス・コンソーシアム函館
申込:キャンパス・コンソーシアム函館事務局
(申込受付開始は5月7日以降となります)
電話:0138-44-4211
(祝祭日を除く月~金 10:00~16:00)
函館校開校25周年・函館日ロ親善協会設立30周年
記念コンサートを開催します
函館校は今年開校25周年を迎えました。これを記念し、みなさまのこれまでのご支援に感謝の意を表すため、下記コンサートを企画しました。
函館市在住のピアニスト・高実希子さんとスウェーデンのイェーテボリオペラ管弦楽団 第2ヴァイオリン首席奏者・田代裕貴さんによる、“オールロシアプログラム”です。
多くのみなさまにロシアの芸術に触れていただけるよう、無料での開催です。ぜひこの機会にご来場ください。
日時:2019年7月4日(木) 開場18:00 開演18:30
会場:函館市芸術ホール
出演:ピアノ 高実希子
ヴァイオリン 田代裕貴
入場:無料(ただし未就学児童入場不可)
* 整理券を配布します。方法については後日あらためてホームページ等でお知らせします。
曲目:S.プロコフィエフ:♪組曲「ロメオとジュリエット」
S.ラフマニノフ:【ピアノソロ】♪前奏曲 嬰ハ短調 作品3-2 「鐘」
N.リムスキー=コルサコフ/J.ハイフェッツ♪熊蜂の飛行 他
函館日ロ親善協会からのお知らせ
1~3月の主な活動実績
〇2月9日(土)第21回はこだてロシアまつり
今年も当協会が後援する極東大学函館校のロシアまつりが開催され、若手会員有志が学生とともに当日のまつり運営をお手伝いしました。
今回は東京から演奏者を招き、ロシア生まれの電子楽器「テルミン」のコンサートが開催されたため、当協会として協賛し、多くの市民のみなさまにめずらしい楽器の演奏をお聴きいただくことができました。
☆当協会は本年、設立30周年を迎えます。
函館校開校25周年とあわせ、記念コンサートの開催や昨年9月に行った「日ロ交流写真展」を1冊にまとめた写真集の発刊などの事業を予定しています。
会員のみなさまには5月開催予定の総会において、詳細な事業計画をお示ししたいと思います。引き続き皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
≪係りより≫
4月からは16名の新入生が期待を胸に抱き、函館校の学生として加わります。ロシアゆかりの地・函館で、ロシア語学習に励み、ロシアに関する知識や見識を深め、さらには学内外の行事や交流事業に積極的に参加し、真の意味でのロシアのスペシャリストを目指しましょう。(倉田)